2012年3月20日火曜日

【書評】Hot Pepper ミラクルストーリー


Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方



ビジネス書を読んで久しぶりに感動した。

この本は、有名なリクルートの『Hot Pepper』がどのようにして
生まれ、売上高300億、営業利益100億の事業にしたかが詳細に書かれている。

ただの自慢話ではない。

どういう問題が起こって、どのように解決してきたか?
どのようなデータに基づいて、戦略を立てたか?

また、戦略と同時にいかにメンバーのモチベーションをあげる
仕組みを作ったか?


熱いけど、緻密。
感動するほど、多くの学ぶ点がある。

特に、成功する組織を作るにはどうすれば良いか?
難しいビジネス書には載っていない生の話が事実ベースで語られている。

事業成功のコアスキルとは、
どのようにビジョンを形成し戦略を立て組織に浸透させ、行動するのか?どのような人材を採用し、どのような思いを共有し、どのような関係性を作り出すのか?それが事業成功のコアスキルだ。

面白かったのが、誰がバカなのか分かる組織にするという箇所。

「メンバー→版元長→事業部長の組織階層を3階層にする」
誰が上司で誰が大将かがはっきりしている。
「会社は現場が見えていない」とメンバーが発言した瞬間に会社とは直属の上司の版元長かその一階層上のたった1人の事業部長になる。現場が分かっていないバカは版元長か事業部長という事になる。

この本の著者は、昔からいるリクルート社員に聞くと誰もが
知っているという伝説のリクルート社員、「平尾勇司さん」

私の知り合いのリクルート社員は平尾さんは、

リクルートのコアコンピタンスを再定義した。

と言っていた。

そして、彼は今ではリクルートの人の名刺によく入っている狭域ビジネスという領域を開拓した人でもある。

この本の中では、
『ホットペッパー』では、エリアを「日本」と言わず、「114の生活圏」と定義した。その瞬間に「114の生活圏×領域」のマーケットが現れ、そのマーケットの広さと深さが見えてきた
この誰も気づいていないマーケットを発見したとき、本当にわくわくドキドキした。
それらを事業ドメインとして、「狭域ビジネス」と定義した。
と書かれている。

また、リクルートの印象として熱血でやる気に溢れていていうものがあるが、
この本を読んで出てくる言葉で、多いのが「仕組み化」と「営業を科学する」という言葉。

いかに目標を達成するためのプロセスを数値に落とし込み、その上で事業を設計して行くかに
徹底的にこだわっている。安易な根性論に絶対に逃げてない。


正直、これを読んで、ここまでの事をHotPepperは行っていたのか?
平尾さん、本当に凄い!と驚くというよりも畏敬の念を抱いた。



実は、僕は楽天オークション時代に平尾さんの下で一緒に仕事を
させてもらった事がある。

当時、リクルートを辞められて楽天に来て、楽天オークションの社長を
されていた。

本当に一瞬だったけど。


でも、今でも言われた事は覚えている。
そのくらい、オーラもカリスマ性も半端なかった。。


今でも忘れもしない。

楽天オークションに1人で異動してきて、席に座っていると
いきなり平尾さんに肩を叩かれて、「松村、ちょっと来い!」って急に言われて
ビビりながら会議室に入ると、

「おい、松村、前の新規開拓の部署どうやった?」

っていきなり聞かれて、答えに窮していると

「面白なかったやろ?今の楽天の営業はな、仕事を単純化し過ぎてるんや。
営業の面白さは、新規で開拓したお客さんを大きくして行くのが楽しいんや。
仕事はシンプルするのは良いけど、単純にしたら絶対にダメなんや。」


単純とシンプルは違う。。


この言葉が強烈に印象に残った。
ずーっと印象に残っていて、この本を読んで同じ話が出て来た時は
本当に感動した。


下には優しく、上には断固として立ち向かう姿勢。
カリスマ性のある言葉で人を惹き付け、数値で裏付ける。

本当に凄い人です。
その一端が垣間見れる一冊。

良かったら読んでみて下さい。

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